呼吸器・感染症内科学講座

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気管支サーモプラスティ術

気管支サーモプラスティ

 先進諸国において喘息罹患率は増加傾向にあり,喘息コントロール不良による日常,社会生活の阻害による個人的,社会的損失は深刻であります。
 気管支サーモプラスティ(Bronchial Thermoplasty:BT)は高用量の吸入ステロイド薬及び長時間作用性β2刺激薬で喘息症状がコントロールできない18歳以上の重症喘息患者に対し、喘息症状の緩和を目的として、行います。この治療は気管支鏡を用い、鉗子チャネルより専用のプローブを挿入し高周波電流にて組織を65℃まで熱することで肥厚した平滑筋を減少させ喘息発作を減少させます。
 治療の効果としては4つの臨床試験で5年間の安全性を確認してあり、具体的には気管支サーモプラスティで治療した79%の患者においてAQLQ(喘息QOLアンケート)で0.5ポイント以上の改善し、呼吸器症状による救急外来受診を84%下げることができています。
またその効果は5年間継続することも確認されております。
ただし気管支サーモプラスティを行っても吸入ステロイドをはじめとする薬物療法は継続することが条件であり、薬物療法に取って代わるものではありません。
 この新しい治療技術「気管支サーモプラスティ術」は呼吸器内科学会専門医、日本アレルギー学会専門医が適応となる患者を診断し、一連の講習を受けた日本呼吸器内視鏡学会専門医が施術することが条件ですが当院はこれらを満たす山口県内唯一の病院です。

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